Best Hair From Runways
Trends from runways
数シーズン続いたクワイエット・ラグジュアリーが落ち着きを見せ、華やかな装飾性と軽やかな強さが素材やシルエット、ディテールに花開いた2025年春夏コレクション。それに呼応するヘアは今季、実に多様なスタイルが見られた。
ウェーブ、ストレート、ボブ、スリックバック、ポニーテール……ただし醸し出すムードはひとつ、春夏の日差しに映える、軽やかでクリーンな美しさ。
ボブスタイルが復活。といってもシャープで重ためのボブではない。柔らかなうねりとエアリーな軽やかさを含んだ新たなボブが、サンディ リアンやプロ エンザ スクーラー、プラバル グルンなどに登場。
今季注目したいのが、さまざまな表情を見せていた「前髪」。エフォートレスなベビーバング、目元スレスレの重めバング、軽やかさを演出するシースルーバング、70年代風ウェーブバング……前髪に正解はない。
丁寧にブロードライしたようなつややかなストレートスタイルは、あくまでもナチュラルな質感が今季のポイントだ。風をはらみ流れるような佇まいが、装飾性のある服やメイクアップとの美しきバランスを生み出す。
エフォートレスな躍動感、ナチュラリティを表現するのにウェーブスタイルは効果的。3.1 フィリップ リムやラルフ ローレン、マイケル コースなど、髪の長さを問わず緩やかに崩したスタイルが多彩に登場。
今季特有の装飾性の高いディテール、シースルードレス、構築的なシルエットを引き立てていたのが、つややかになでつけられたスリックバックスタイル。分け目の位置やまとめ方次第で、フェミニンにもクールにも。
ディオールやオフ-ホワイトなどスポーティなスタイルには、ひねりを効かせてエフォートレスにまとめたポニーテールが登場。「アマゾネス」をテーマにしたディオールのように、強さとしなやかさの共存がポイント。
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