Men's Fashion Trends
Trends from runways
フリルやレースなどの華美な装飾はまだまだ上級者向けのトレンドだが、メンズとウィメンズのトレンドはどんどん重なる一方だ。
デザイナー交代が相次ぐ昨今、トレンドをリードするのはビッグブランドに限らない。
いつの間にか大きなコミュニティを獲得している個性派ブランドの動向からも目が離せない。
ビジネススーツとしても通用するエレガントなテーラリング。ミニマルでスリムなプラダ、ダブルブレストでドレッシーなサンローラン、ダンディなカウボーイ風のルイ・ヴィトンまで、決して無難には見せないスタイリングが勝負どころ。
ウィメンズで定着しているヘソ出しルックが、いよいよメンズにも波及。といっても下腹部を大胆に全見せするのではなく、チラリと見えてしまった感のあるプラダのようなスタイリングの妙を狙って、露出のバランスを研究したい。ベルトとの関係性にも注目。
一点投下でスタイリングのムードを決定づけるインパクト大のアイウエアが続出。フィット感は度外視、JW アンダーソンのようにアンバランスなまでのビッグフレームが旬に。ブランドの数だけ選択肢が広がるといっても過言ではない個性豊かなラインアップ。
グッチ、ルイ・ヴィトンなどが提案する全身総柄の潔いスタイルに熱視線。ヴェルサーチは異なるオプティカル柄を重ねるスタイリングでさらにツイスト。春の到来とともにあふれ出す色柄が、ファッションの楽しさをストレートかつエネルギッシュに伝える。
アレッサンドロ・ミケーレ率いるヴァレンティノ初のショーでは、メゾンの職人技が光るレースや刺繍が、たっぷりのフリルとともにあしらわれた。リボン、ネックレス、ビジューも加えて華美を謳歌する折衷主義は今後ますます市民権を獲得していく予感。
強い個性を貫くアティテュードが共感を集める時代。例えばキディル、エゴンラボなど、大きなトレンドとは別のところで独自路線を走っているインディペンデントなブランドが、他にないエッジを尖らせ続けた先で、ブームを巻き起こしている。
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